銀行でFDICのサインを見たことがある方も多いかと思います。
銀行のホームページではサイトの一番下に小さく「Member FDIC」と書いてあることが多くあります。
これは、その銀行がFDICに加盟しているという証拠であり、米国銀行で口座を開設する際には必ずFDIC保険加盟銀行であるか確認してほしい点です。と言ってもほとんどの銀行がFDICに加盟しているので心配するには及びません。
今回は、このFDICで保証される預金額の基本ルールをご紹介したいと思います。
FDICに加盟していると、万が一、銀行が破綻した場合、預金者の預金は口座の保証額を上限にFDICによって保護されることになります。通常、各預金者25万ドルまでの保険が適用されますが、これは口座種類(カテゴリー)と口座の法的所有者の組み合わせによって決定されます。
一点気を付けなければいけないことは、預金のほとんどは保証対象となりますが、投資商品はたとえ保険加盟銀行で購入したとしてもこの対象とはならないという点です。
保証される主な口座例:
- Checking Accounts
- Savings Accounts
- Money Market Deposit Accounts
- Certificate of Deposit(CD)
- Cashier’s check, Money order etc.
保証されないもの
- Stock investments, Bond investments, Mutual Funds, Life insurance, Annuities, Municipal Securities, セーフボックスやその中身、US Treasury Bills, Bonds, Notes など。
さて、口座のカテゴリーと法的所有者の組み合わせによって保証額が決まると言いましたが、簡単な例を挙げると以下のようになります。
口座種類(カテゴリー) | Account Title(口座所有者) | それぞれの保証限度額 | 口座保証額 |
Single Account | Yamada, Taro | $250,000 | $250,000 |
Joint Account | Yamada, Taro(夫) Yamada, Hanako(妻) | $250,000 $250,000 | $500,000 |
Revocable Trust Account (POD Accountなど) | Yamada, Taro 子供1(Beneficiary/受益人) 子供2(Beneficiary/ 受益人) | $250,000 $250,000 | $500,000 |
上記のTaroさんの家族を例にとると、TaroさんはA銀行にSingle Account、Joint Accountそして POD(Paid-on-Death) Accountというカテゴリーの違うそれぞれ3つのアカウントを持っています。各預金者が各口座カテゴリーにおいて25万ドルの保証を持つため、Taroさんの保証額はSingle Account(25万)、Joint Account(25万)、POD Account*:Taroと子供1(25万)+Taroと子供2(25万)で計50万ドル。合計100万ドルとなります。妻でありJoint Accountの預金者のHanakoさんの保証分も合わせると家族全体では合計125万ドルになります。
保証限度額を最大化しよう!
FDICの基本的な保証額は25万ドルですが、25万ドルを超える資産をカバーし保証限度額を最大化できるよう、カテゴリーの異なる預金口座に上手に資産を分散させましょう。
FDICのサイトには、自分で保証金額が試算できるEDIEというシュミレーターがあります。利用は無料ですのでよく分からない場合は、このシュミレーターを使って色々試してみるのが良いでしょう。