CD Laddering Strategy

銀行編

今回は安全資産運用として定期預金のポートフォリオをどう組むかの一案をご紹介します。

現在、株価はおおむね右肩下がり、一方アメリカの金利は上昇を重ね、オンラインバンクの定期預金に関しては日本では考えられないほどの金利を提示しているところもあります。株式投資に抵抗のある方はまずは元本保証の定期預金で高金利の恩恵を受けるのが良いのではないでしょうか。(円をドルに換えての定期預金には為替差損が発生します。現在は円安ですので通貨を跨いでの預金はご自身で損得をよく計算することをお勧めします。)

CD Laddering Strategy

定期預金を始めるにあたり、良く知られている手法をひとつご紹介します。

Ladder Strategy、またはLaddering Strategyと一般的には言われています。(Ladderの和訳は梯子です。)この方法ではいくつか開設する定期預金の満期日を同日に設定せず、ずらすことで段階的に予測可能な投資リターンを受け取ります。

満期日を一律で同年同日にしないことで一定期間ごとに常に自分の貯蓄の一部にアクセスする能力を持つということになります。

例としてAmerican Express Bank(米国)の現時点のレート表を使ってご説明しましょう。

まず手元に総額$25,000の資金があったとします。

アメックスのレート表で一番利息が高いのは、60か月の3.00%ですのでお金に余裕がある場合はすべてを5年物のCDに預け入れるのも良いでしょう。

預金期間       金利     預金金額     
12 Months2.50%$5,000
24 Months2.75%$5,000
36 Months1.15%$5,000
48 Months1.20%$5,000
60 Months3.00%$5,000

が、そうでない場合には$25,000を1年物、2年物、3年物、4年物、5年物というように5分割し定期預金($5,000)を開設します。この場合、5年物(3.00%)の定期預金を一本開設するより利息は下がるものの、今後5年間に渡って毎年満期日が訪れることになり、予期せぬ出費にも対応できることでしょう。仮に解約したとしてもペナルティーは満期日に近いほど少額で済むのです。

高金利(3.00%)を狙って預金へのアクセスが5年後に限定されてしまうよりも、毎年定期的に満期日が訪れ、アクセスできるお金があるということは心の安定に繋がることでしょう。

また、ご自身の将来の予定を考え3年定期サイクルで設定する等もありだと思います。

満期が来た時点でお金の使用予定がなければ定期預金の期間を変更・更新し、毎年満期日が来るように設定し資金を回していけば良いのです。

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